真・報連相ー質の高い仕事の進め方ー
真・報連相ー質の高い仕事の進め方ー
作成日:2018/01/30
真・報連相ー質の高い仕事の進め方ー vol.04 積極的傾聴



社会保険労務士 江尻事務所
有限会社Ejissanキャリア研究所
(社)日本報連相センター会員(NHC503)
上江田 晋作

「報連相」の1つである「相談」は「話し手」だけでなく「受け手」の態度も重要です。
自分の話を相手が真剣に、わかろうとしてきいてくれているときは、 誰しも話しやすいものですし、心が開かれていくものです。 では、どうすれば真剣に聴いているということが、相手に伝わるのでしょうか。

例えば・・・

1. 相手の目を見ながら、きく(笑顔で、ときに真剣な眼差しで)
2. うなずく
3. 相槌を打つ
4. 相手のキーワードを繰り返す
5. 「〜とおっしゃいますと・・・」「それからどうされたのですか」 「他にはないですか」と促しながら、きく
6. 相手の言ったことを要約して確認する 「今、おっしゃったことは ~ ということですか?」 7. 質問しながら、きく(引き出しながら、きく)
8. メモを取りながら、きく

これを『積極的傾聴』といいます。 「あなたの言わんとするところを、 わかろうとして一生懸命きいていますよ」 ということを発信しながらきくことです。 発信者は口だけで発信しているのではありません。
顔に書いてある、という言葉もあるくらい、態度・表情・目線・行動・雰囲気など、 全身で発信しています。
それに対してこちらも全身で聴くことが大切です。ある母娘の事例をご紹介します。

============================================================

K子ちゃんは小学校3年生です。いつも算数の成績が悪くて、せいぜい40点か、 よくても60点ぐらいしかとってきません。
この日、85点とったのです。K子ちゃんは答案用紙を手に持って、走って帰ってきました。 「お母さん。85点とったよ!」

あいにくお母さんは、洗濯をしていましたが、その手を休めて、どれどれとK子ちゃんの方を見てみました。
(あっ!この子は走って帰ったのだわ)。娘がハアハアとあらい息をしているので、パッとわかりました。
「お母さん・・・」といって、見上げている目が輝いているのを見たとき、(あっ、私に、 何か言ってほしいんだ)と感じました。
「85点とれて、嬉しいのね。お母さんも嬉しいわ」
思わず声が出ていました。 K子ちゃんは、とても嬉しかった。

============================================================

「相談しにくい」「しなければよかった」と思われないためにも、積極的傾聴を取り組んでいきましょう。 また、そうすることで風通しの良い雰囲気を作れるのではないでしょうか。

報連相の本質は「情報の共有」であり、それを意識して行うためには、目的思考や共有深度などが必要となってきます。そのために、従来の「報連相」とは異なる「真・報連相」は非常に有効です。

 

貴社にフィットした就業規則で会社を守ります。お客様の声 江尻事務所を選んでいただいたきっかけ事務所案内福祉施設の施設長に役立つ情報をお届けしています。医療・福祉版 社会保険労務士江尻事務所
メールでのお問い合わせ

社会保険労務士江尻事務所
〒901-2424
沖縄県中頭郡中城村南上原
1020番地2
メールアドレス

社会保険労務士個人情報保護事務所 SRP2 border=

 
 

著書

職場の難問2■職場の難問Q&A 労働条件・人事・給与 メンタルヘルス・職場の活力 全100Q&A
出版:医学通信社 全国書店にて発売中

著書一覧を見る ›

社会保険労務士(社労士)について

社会保険労務士(社労士)は主に労働基準法などの労働法をもとに労働環境の整備や労務トラブルの問題解決を行なっています。その他、入職・退職の際に発生する雇用保険・社会保険の手続き、出産育児一時金や出産手当金、助成金の取得などを行なう人事労務管理のエキスパートです。

労働問題などのトラブル対応だけでなく、業務改善・作業効率化にも強く、生産性の向上などにも力を入れて適切な指導とアドバイスを行い、サポートします。

詳しく読む ›