みなさま、いつもお世話になっております。社会保険労務士の江尻育弘です。
4月25日に「SNSトラブルの法的対応」と題したセミナーを、弊事務所主催で開催いたしました。たくさんのご参加ありがとうございました。
4月25日那覇開催セミナーの様子
SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)とは、インターネットを利用して誰でも手がるに情報発信して、相互のやりとりができる双方向のメディアであり、代表的なものとして、ブログ、facebookやTwitterなどがあります。
最近では、SNSはコミュニケーションのツールとしてだけでなく、様々なサービスのプラットフォームとしても活用されるようになっており生活の利便性が向上しています。しかし、その一方で問題投稿が広範囲に瞬時に拡散し、投稿者が思わぬ社会的な非難にさらされることも起きています。
それは、SNSが友人間や仲間内の気軽な情報交換として利用され、深く考えないで投稿してしまうといったところに原因があると考えられています。
また、グラフ(情報拡散の基準について。出典・情報通信白書27年度版)をご覧いただければわかるように、SNSにはリツイートやシェアなどの情報拡散機能がついていて、拡散の判断基準は、事実かどうかよりも、共感できるかどうかや、面白いかどうかを基準に選ばれる傾向があります。そのため、広く拡散してしまうのです。
一方で、友人間の気軽な投稿のため故意と判断されるケースが少なく、企業が損害を追った場合でも損害賠償は制限される傾向にあります。
5月15日開催石垣セミナーの様子
さて、今回のセミナーで取り上げた主なご質問は以下の通りです。
- SNSでトラブルを起こした従業員を懲戒処分にできますか?
- 従業員がSNSに書き込みをしたことが原因で会社が受けた損害を受けた場合、損害賠償請求はできますか?
- SNSに関する規程等を設ける場合の注意点は?
- 従業員が顧客情報をSNS上に漏えいした場合の対応方法は?
- 従業員がSNSで会社を誹謗・中傷した場合の対応方法は?
- 長く出社してこない従業員がSNS上で退職をしたと書き込みをした場合の対応方法は?
以上、盛況なセミナーとなり、以下の様なお声をいただきました。
- SNSトラブルの対応について事例を通してわかりやすかったです。
さっそく持ち帰り、職員で共有していきたいと思います。 - 初めて参加しましたが、事例のグループワークなどがあり、良かったです。資料も参考にさせていただきます。
- 規定の整備状況を確認しようと感じた。
- 情報発信を改めて慎重にやるべきだと感じた。
- 就業規則、ガイドライン等、とても参考になりました。
- SNSトラブルの対応は難しいと感じました。
- いろんな意見を聞けて良かった。
この他、セミナーや企業研修も行っておりますので、ご依頼がございましたらお問い合わせください。
社会保険労務士 江尻育弘
2017年5月15日
※文書作成日時点での法令に基づく内容となっております。
今回行われたセミナーの概要
テーマ | SNSトラブルの法的対応 |
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日時 | 平成29年4月25日(火)13時30分〜15時30分 ※本セミナーは終了しました。 |
会場 | 沖縄県産業支援センター(308号室) 沖縄県那覇市小禄1831番地1 [地図を見る] |
講師 | 社会保険労務士 江尻育弘 |
受講料 | 委託顧問先/無料 一般/10,000円(税込み) |