人事考課(人事評価)者訓練を終えて
社会保険労務士 江尻育弘
「県民の翼」として愛されている、日本トランスオーシャン航空株式会社様で、管理者対象に人事考課(人事評価)者研修を行いました。ここは、キャビンアテンダント、整備士、営業や内勤に至るまで、仕事内容が全く異なる部署で成り立っています。しかし、上司が部下の行動を評価する視点は仕事内容を問わず同じです。
人事考課とは
人事評価と人事考課はどう違うのでしょうか?結論からいうと同じと考えてよいですが、なぜ敢えて考課というかというと、「考課」には上司と部下で一緒に課題を考えるという意味が含まれているからです。
上司の関わり方で変わる部下の評価
例えば被評価者(部下)が、報告すべき事項をしなかったとすれば、それは責任性のマイナスで評価されます。しかし、上司の適切な促し方次第で部下はマイナス評価を受けなくて済んだかもしれません。特に報告・連絡・相談のようなコミュニケーションに関する事は、双方に課題があります。上司の支援次第で部下の評価は上がりもするし下がりもするのです。
あの上司には評価されたくない、で、すべてが台無しに
このように部下の評価と同じく、評価者である上司自身の管理能力や成長も大切です。人事考課において最も大きな問題は、「あの上司にだけは評価されたくない」と部下に言われる事です。そんなふうに言われたら、どんなに優れた評価制度でも台無しになります。部下と課題を共有し、「あの上司だったら私はどんな評価も受け入れる」と言われる上司を目指したいものです。
以上
※文書作成日時点での法令に基づく内容となっております。
今回行った企業研修の概要
テーマ | 人事考課(人事評価)者訓練 1次考課者、2次考課者対象 |
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日時 | 平成29年12月6日(水)、11日(月)9時00分〜18時00分 |
会場 | 日本トランスオーシャン航空株式会社様 |
講師 | 社会保険労務士 江尻育弘 |